ロゴデザインは理屈合わせの上にイメージ
いきなり変なタイトルですね。仕事の中でよくロゴデザインのお仕事をさせていただいています。ロゴというのは相手の会社や事業内容を出来るだけ情報を集めて、内容が見てわかるように表現します。でも、あまりストレートに理屈で考えてもデザイン難しくなってしまいます。
まずは解読してデザイン
例えば…パン屋さんのロゴの依頼があったとします。まずはそのパン屋さんの店主の話しと未来のイメージをお話ししていただきます。ここでは、こういうパンを作り、一番売りたいパンの種類を聞きます。惣菜パンなのか、食パンなのか、クロワッサンなのか。「クロワッサンが主力」となれば、クロワッサンを抽象化してロゴを作ります。これは理屈合わせ作業です。
イメージを乗せます
さらに店主さんの服装、髪型、持ち物、雰囲気を意識します。そこからイメージを膨らませ、店主さんの思いに近づけます。まずはクライアント重視ですね。そしてここからが重要。仮に一人のお客様が来店したとします。そのお客様がお店を気に入ってくださり、友達にお店を進めてくれます。
あなたなら、どう話しますか? ショップカードを見せて説明したとします。話された内容とショップカードという絵を見て、どんなイメージ持たれるのでしょうか?
記憶から持っているイメージを繋ぎあわせて
店主さんの人柄、趣味、お店の雰囲気、接客、それと商品。どれもがイメージされたロゴが出来るのが一番です。アメリカンが好きな店主さんのロゴがヨーロッパ調では困りますよね…。
ちなみに人それぞれイメージを頭の中で創る時にクセがあると思っています。私の場合は話しながらベースになるデザインを固めていきます。そして「ん〜…」となにか全然違う所を見ながら、後頭部の脳を使ってイメージします。意識は後頭部の中の脳です。自分の記憶にあるパーツを組み合わせていきます。そしてデザインしカタチへ…。
イメージは言葉で説明できないです
最近、研究に携わる部署のロゴを提案した際に、アルゴリズムに関して面白い事がありました。私は学があるわけでもなく、理数系でもないです。アルゴリズムがどんな物かふわっとしたイメージでした。色々調べてイメージし立体デザインを提出しました。すると教授の方がびっくりされていました。実際に研究されている方はアルゴリズムは平面をイメージされるようです。面白いですね…私は脳の記憶を繋ぎ合わせて答えをだすイメージからデザインしたのですが、実際に研究されておられる方には不思議〜とおっしゃられていました。
日頃、いろんな方から「こんな感じで作って」と言われますが、つくづく思います…言葉だけでイメージは伝える事が出来ないし、言葉だけで説明した!と納得する事は、自己満足なのだと。人はみんな持っている記憶もイメージも違うからデザインも難しいし楽しい。やはりデザインもストーリー説明があれば納得してもらえる仕事なんだと思いました。次回はストーリーをネタに書くかな…。