Mac OS の64bit化による制作環境の対応
フラフィックデザイン業界、DTPと言われる広告のデジタル制作の現場ではappleのMacが多く使われています。私が初めて社会へ出た時に「これからはデジタルデザインの時代だ!」なんて思って、版下制作もした事ないのに、Macの勉強をしてから就職しました。当時は1台あたり用意するのに200万コース。今では考えられないくらいでした。
過去の制作環境から離れられない
当時は保存するコマンド+Sを押すと、数十分ぐるぐるMacが保存に必死になり、ずっと待ってる程のスペックでした。当時から制作に携わっている人は、どれだけ無駄をなくして最短距離で自分が思うデザインにたどり着けるのか必死でした。様々なシステム機能拡張(当時のOSでは機能拡張を追加した)を試し、スピードダブラーという当時では有名な機能拡張を使ったり、使っていない言語を削除したり、いろんな知識を複合させて【自分専用のOS環境】を作り出していました。そして自分専用のDTPマシンを構築していたのです。これは社内数十人の中でも、最速の動きをしていたのが自慢のひとつでもあり、のちにシステム管理責任者へと繋がりました。
MacOSがUNIX系OSXへと進化
そしてMacOSはMacOSXへと進化した頃、どんどん便利で安定したOSになりました。OSが落ちる事なんてほとんどない程に。
でも、グラフィックデザインのDTPの世界は一般の人よりも特殊で、様々なサードパーティ製のソフトを使って自分環境を整えて作業しています。過去、同じ会社に居た後輩の子が、【イラレの鬼】を作り、一世風靡していました。あれ有料でやってたら億万長者なってたのにな・・。
32bit OSから64bitへ
CatalinaのMacOSが発表になり、とうとう32bitのソフトが動かなくなりました。新しいもの好きの私はさっそくモバイルからアップデート。あちゃ・・動かないソフトが結構あります。イラレの鬼に変わるimagefinderも32bitの時から開発が止まっています。Illustratorの標準機能で収集はあるのですが、やっぱりファイルを直接ドラッグして収集する方が便利です。
Finderクリックで全てのウインドウを見えるようにする【como】これは64bitを検索すればダウンロードできたので、すごく助かりました。
それでもまだまだ意外と多い32bitソフト。開発が止まってしまっているソフトが意外と多いのが困りものです。Maczip4winもめっちゃ使っていたのですが…どなたか開発してもらえないのでしょうか?
OSやソフトアップデート環境変更による不具合や制作環境の変化で、デザイン制作のミスに繋がりかねないことは今後注視していかないといけませんね。